地球が遊び場 ~ちゃっかりマイルでひとっ飛び!~

常に旅の事を考えながら生活しているリーマン弾丸トラベラー。2019年夏に100カ国達成し以後更新中!数年後に世界一周旅行計画中。~~~旅行記 https://4travel.jp/traveler/apple3/~~~  ~~~  Twitter @apple3apple4 ~~~

緊急事態発生、パスポート盗難!!

あってはならない事です。

考えただけで恐ろしく身の毛がよだちます。しかし、自分には起こらない事だって思っていました。

 

起こってしまいました・・3年前の事です。

 

個人旅行は自由気ままで楽しいですが、トラブルが起きた時は自分で対処しなくてはいけません。

 

四日間の休みを取って北京経由バンコクダッカと一人でマイル旅行の予定でした。(ダッカは翌年リベンジしました)

北京で5時間半の乗り継ぎがあったので、久しぶりの北京で天安門広場だけ写真に撮り、空港にとんぼ返りするつもりでした。

 

天安門広場の写真を収めて、バス停までタクシーを飛ばします。

しかし、通じなかったのか降ろされたのは西単という繁華街です。

 

時間がない!こういう時はバスより地下鉄が一番です。

土曜日なので凄い人ごみの中、人を掻き分け掻き分け、人に聞きながら地下鉄乗り場へ。

 

やった、見つけた!間に合いそう♪

 

切符を買おうとバッグの中に手を入れました。

あ・・、ない、ない、ない!!

パスポートが入った財布がないのです。

その中にはクレジットカードと日本円、現地通貨が入っています。つまり全財産を、あの人ごみの中掏られてしまったのです。

 

慌てて外に出ました。そして、携帯電話でクレジットカード会社に電話して、持ってきたクレカを全て止めました。幸い、携帯電話の電話帳にありました。

 

そこまで無我夢中でしたが、はたっ・・と我に帰りました。

大気汚染で、昼間なのに夕方のようなさ薄暗さです。心細さマックス。

 

当然その後の予定はキャンセルのなるのですが、パスポートの再発行、その前に一文無し。タクシーも乗れません。

 

まずは今夜の宿の確保。人にホテルを聞きますが発音が悪かったのか、英語を解さないのか、なかなか通じません。女性警察官のような方がようやく理解してくれました。

10分程歩きましたが徒歩圏内にあったので助かりました。

 

フロントで交渉するも、パスポートもない外国人を泊めてくれません。

事情を話し、在中国日本大使館の電話を教えてもらいます。

1、警察署で金品の紛失証明をもらう

2、公安局でパスポート紛失証明をもらう

3、日本大使館領事部で「紛失一般旅券等届出書」を提出し、パスポートを失効させ、帰国のための渡航書を申請。

4、公安局出入境管理処でビザを申請。

 

気が遠くなりそうな手順を教えてもらいました・・・

公安局や日本大使館って、どこにあるのよ・・

その前に、このホテルは一体どこにあるの。北京はそんなに詳しいわけではないです。

 

まずは警察署。

ホテルの人に場所を教えてもらいます。これも徒歩圏内でした。

その前に命綱の携帯電話の電池がなくなりそうです。

フロントに預けて戻ってくるまで充電させてもらいました。

 

「絶対このホテルに泊まるから、やっと見つけた泉を逃がすわけに行かないのよ」そう心に誓いました。

 

しかし、のんびりした警察官で、いちいち時間が掛かります。

日本語を勉強中とかで、「これは日本語でなんて言う?」「印鑑よ」

 

もう、そんな事いいから早く仕事してくれよ!

 

かなりの時間を要し書類を作成、警察官を伴い再びホテルへ。

滞在中に家族に送金してもらう事を約束し泊めて貰えることになりました。

警察署でも、ホテルでも、仮パスポート申請でも、パスポートコピーだけはあったので助かりました。

 

まず、レストランに向かいました。

日本人を見つけてお金を貸してもらうためです。(笑)後で調べたら5つ星ホテルらしいですが、日本人客はいないようです。

 

夜、日本大使館の職員から電話があり、翌朝ホテルに来てくれるようです。

有り難い。

 

夜、機内食だったパンをかじり飢えをしのぎました。

スーツケースは途中のバンコクまでスルーだったので乗る予定だった飛行機は遅れたでしょうね。申し訳ない。

よく、「乗る予定だったお客様の荷物を降ろすため、出発が遅れます」なんてアナウンスを聞いた事があります。その時は、「迷惑な話だな」と思っていました。

 

翌朝大使館の方来てくれて、お金まで貸してくれました。有り難い、ホテルにはその場で支払う事ができました。

 

帰国後直ぐに借りたお金は振り込みました。日本の銀行で、個人名でしたが、まさか個人的に貸してくれたのかしらん?

 

彼の車で北京国際空港に向かい、まずスーツケースを引き取りました。

北京語堪能な彼でも、右往左往していたので私が行ったらどのくらい時間が掛かった事やら。その中には隠金100ドルと、隠しクレジットカードが1枚入っていましたが、キャッシング機能がないクレカでした。帰国後、全てのクレカにキャッシング機能を付けました。

 

空港で仮パスポート申請のための写真を撮りましたが、かなりクオリティが低いものでした。これは日本では使えないレベル。

 

次に向かったのは在中国日本大使館

 

ここで、仮パスポートを発行してもらいました。

 

公安局は休みなので、翌日自分ひとりで向かいました。日本大使館で書いてもらった緊急ビザ発行依頼のレターを持って♪

 

担当者はビザ発行には3日掛かると言います。

困るのよ~、大使館で発行してもらったレターの効力ないじゃない。

 

他の列に並びなおして交渉するも4日?!伸びちゃったじゃない!

もう、こうなったら翌日ビザが下りるまで帰りませんよ!

 

ようやく交渉の末、翌日ビザが下りるようです。

申請書は中国語か英語かと言われたけれど、英語に決まっています。中国語なんてもらっても分かりません。

 

ビザ緊急発行理由のところで、はたっとペンが止まりました。

ここで失敗するわけにはいかない。

「高血圧の薬を4日分しか持っていないので、緊急に帰国したい」と書いたかな?(笑)

高血圧かって?まぁ、たまに高い時もあるかな~

安心したら急にお腹が空き、お腹が満たされたら観光意欲が沸き、久々北京観光まで楽しみました。転んでもタダでは起きません。(笑)

 

晴れて、翌日無事にビザが下りて、予定した便で帰国する事が出来ました☆

UAのマイルで取ったので、北京ーダッカ区間をキャンセルして、北京往復だけ残しました。変更手数料$75でした。

 

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スモッグに煙る天安門 昼間ですが夕方のよう

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仮パスポートは厚紙で出来ています


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